ポル・ポト審判

ショートストーリー作品集
著者:和戸川 純
ポル・ポト審判

ユーモア、ファンタジー、ホラー、SFの8編のショートストーリーを収録。

「ポル・ポト審判」
カンボジアで大虐殺を実行したポル・ポトが、天国へ来てしまった。ポトはそこで地獄以上の恐怖を味わうことになった。ポトが下した決断は?
「大統領の愛人」
かわいくてセクシーな若い女が、秘書見習いとして大統領官邸へ送り込まれた。精力旺盛な大統領と親密な関係になるのは、自然の成り行きだった。このスキャンダルの結果が大統領の予想に反した。
「恋する女のコンプレックス」
とても平凡な若い女が街でイケメンに声をかけられ、舞い上がってしまった。デートの約束をしたが、不安がコンプレックスを増大させた。相談をした、嫉妬する女友だちの助言が破局をもたらした。
「人間になったブタ」
ヒト遺伝子を動物の培養細胞に入れ、インシュリンなどの治療薬を製造している。天才的な研究者が破天荒な遺伝子操作を行い、ヒトかブタか判別不要なややこしい「動物」を作ってしまった。
「遥かなるウクライナ」
まっ平らなウクライナの大平原で生まれ育った少年。両親を嵐で失い、アメリカの叔父に引き取られた。少年は高所恐怖症になり、学校でいじめにあった。バンジージャンプを強制された少年は、ウクライナの大地へジャンプした。
「サバイバルゲームの怪」
小惑星を改造してサバイバルゲームの舞台を作ってくれるドリーム社。契約者は、その舞台で美女を助けるヒーローになることができる。SF作家が、少年の頃からの夢だったヒーローになった。最後に獣のような敵役アンドロイドの正体が明らかになる。
「森の闇に潜む恐怖」
精神異常者が乗り組んだポンコツ宇宙船が、深い密林に覆われた惑星に不時着した。そこには目に見えない魔物が住んでいた。乗組員は次々に狂い死にした。最後に残ったのは、心やさしい乗組員ひとりだけだった。
「水惑星人と火惑星人」
誕生した惑星の環境へ過剰に適応した、水と火の惑星の高度知的生命体。自分たちの半分を他の惑星へ移住させることにした。両惑星人は反対側から太陽系へ近づき、地球が居住に最適な惑星であることを知った。地球争奪戦の結果は、両惑星人にとって悲劇になった。

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